140字プロレス鶴見辰吾ジラ

フォーリング・ダウンの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)
4.3
主人公は異常者である。
しかし愛おしく、そして哀しく感じる。
ただ愛する者の帰る場所に帰りたいだけなのに。
彼の正義は我々の世界での悪であるがために彼だけがそれに気づかずただ貧困に喘ぎ優しさを忘れた街をひた歩く。

誕生日のビデオの中で彼の異常性が垣間見えるシーンが切なかった。人を愛する気持ちは彼にだってあるのに彼はただ異常者だった。

タクシードライバーの彼女とエロ映画見に行ってドン引きされるシーンを思い出した。

もしかしたら彼は我々の未来像かもしれないと思うと恐ろしく愛おしく感じてしまう。