現代のリアルなやくざというコンセプトの現代やくざシリーズ四作目(4/5)。なんだけどこれがいちばんファンタジー入ってる。
まず、主役の以外のキャラが立ちすぎてる。
鉄砲玉小池朝雄がきもかっこいい。そして、陰キャ童貞だが(女とやるために)男をあげたいと思っている荒木一郎も小池朝雄とは別ベクトルのきもかっこいい。東映任侠映画でみたことないキャラが一気に登場。テーマソングになってる野坂昭如「マリリン・モンロー・ノー・リターン」がなんども繰り返されて話を盛り上げる。
ギャラ高額の高倉健のかわりに露出度が上がってきた渡瀬恒彦もいい感じで、等身大のチンピラをうまく演じている。
ノミ屋で掛け金ちょろまかして、高額当選されてしまうくだりはいかにも現代やくざシリーズでいいね!
大きな力に屈して、表舞台から消えていった男たちという、任侠映画の醍醐味も十分に味わえる。
この次が「現代やくざ 人斬り与太(1972)」で、その派生で「人斬り与太 狂犬三兄弟(1972)」そして、いよいよ「仁義なき戦い(1973)」の登場となる。奔流怒涛を予感させるものがすでにはじまってますね。
面白かった!