タラコフスキー

ナイルの娘のタラコフスキーのレビュー・感想・評価

ナイルの娘(1987年製作の映画)
3.5
侯孝賢(最近フルで変換すると検索候補に出ることを知った)が自身で出来に満足していない作品らしいが、確かに同時代の他の監督作品と比べたら劣って見えた。

そう自分が思ってしまったのは、結構死人とか出る深刻な話なのにあまり重さが感じられなかった点や情緒的なシーンが他より少なめだった、ナイルの娘こと王家の紋章が好きって設定があまり活きていない等の理由が考えられるが、そのせいかこの作品より1時間長い童年往時や悲情城市以上の体感時間を覚えてしまった。(この2作が良すぎたというのもあるとはいえ)

でも80年代の日本に通じる情景やファッションの数々には郷愁的なものがあったし、反復される主人公の家のシーン等いつも程ではないにせよ侯孝賢らしい魅力的なカットもそこそこ目にできたので、決して悪くはない作品だった。

というか調べて知ったのだけど、あの漫画の主人公ってキャロル・リードなんて名前してるのね。