元レンタル担当

ファミリービジネスの元レンタル担当のレビュー・感想・評価

ファミリービジネス(1989年製作の映画)
3.8
【血は争えない】

家族の運命と巨万の富とを天秤にかけたときあなたはどちらを選びますか?

“親ガチャ”
…という言葉が世間に広く認知され始めてまだ記憶に新しいだろう。
「生まれてくる子供は親を選べない」
家庭環境によってそうならざるを得なかったヴィトが自分と同じ思いをして欲しくないから犯罪と無縁の生活をさせたいのは当たり前のことだろう。
親は失敗した経験を子供にさせたくないあまり束縛してしまう。その束縛に対して子供は反抗してしまう生き物である。
ヴィトも良かれと思ってやったことが方向性は違えど結局、親と同じ二の舞になっていった。

親子3世代共通していえるのは…
“素直になれない”ということである。
社会的な責任を償わさせるために誰が道連れになるか?といった場面で後先ない老人とやり直しが利く若人とを天秤にかけたとき残酷な選択を迫られる。
その決断がさらに不運を呼び、ヴィトは親に対して最期まで素直になるチャンスは訪れなかった…。

お互いの余計なプライドが邪魔して素直になれず、この作品のように取り返しのつかない状況に陥ってしまうかもしれない。
「あの時、もっと素直になれていたら」という後悔先に立たずにならないように…
もし、家族に余計な意地を張って素直になれない人がいたらぜひこれを一度、家族と一緒に観てほしい❗️

私にもいつの日にか子供ができて…
父と私と子供の3人でこの作品を一緒に鑑賞したいそう思える作品だった。


ダニー・ボーイ
君を心から愛してる

〜それでは皆さんいい夜を🌙〜

※ 録画していたのを鑑賞(WOWOWプライム)
元レンタル担当

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