竜平

スーパー!の竜平のレビュー・感想・評価

スーパー!(2010年製作の映画)
3.8
悪党に入れ込んでしまう最愛の妻を取り戻すため、サエない男フランクがお手製ヒーロー「クリムゾンボルト」に変身、やがて巻き起こる騒動、という話。奇天烈ブラックコメディ。

あのジェームズ・ガンの初期(もしくは中期?)作品。てなわけで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『ザ・スーサイド・スクワッド』などから入った身としてはようやく原点に触れられたのかなという感じ。この頃からこーゆーのあるんだーってな部分と、いい意味で荒削りな部分も見える。てか全編に溢れるB級感、そしてグロとエロよ。唐突なバイオレンスやブラックユーモア、こーゆーの見ててたまにスカッとする、ってのは俺だけじゃないはず。今でこそ広く認知されてるマーベルやDCのキャラの名前がこの頃にすでに劇中でネタとして使われてて、更にガンは後にマーベルもDCも実写映画化してるって事実、なんかこれおもしろい。で、今作の頃からしっかり「イジる」作風なのも笑える。出演にはレイン・ウィルソン、リヴ・タイラー、エレン(現エリオット)・ペイジ、そしてケヴィン・ベーコンなどなど。今でもガン作品の常連と言える弟ショーン・ガンやマイケル・ルーカーあたりもしっかり出てたりして。

ぶっ飛んでるしシュールだし、マジなのかふざけてんのかも途中からわからなくなってくるんだけど、要所要所で人物にしっかり引き込まれるのと、あと終盤とか大事なとこで観客側が否が応でも高まってしまうような展開を持ってくるあたりさすがだなと。サクッとサラッと非日常体験、こーゆー映画もたまにはいい。まぁ何にせよ犯罪はダメだ。「シャラップ クライム」。
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