極楽蝶

夕焼け冨士の極楽蝶のレビュー・感想・評価

夕焼け冨士(1952年製作の映画)
3.0
アラカン(嵐寛寿郎)を観るための勧善懲悪時代劇の娯楽作品。ストーリーとしては、策謀により無実の罪を着せられ父は切腹、母と子は三宅島に島流しにあった、母と子が島から脱出して、父の無実を晴らすとうもの。分かりやすい物語なので、予備知識がなくても話に迷うことはない。娯楽作品には大切だねぇ(笑)
元々はアラカンのための映画だけど、僕が一番注目したのは花井蘭子が演じる小太郎姐さん。浮世絵から抜け出してきたような容姿と気っぷの良い科白がアラカンを喰っている。他には、主役で水谷縫之助(嵐寛寿郎)がピストルを持っていること。映画の中では「短筒」と言っていたかな。決闘シーンで刀ではなく、なんでピストルを使わないの?(笑) そうそう、敵役の伊藤雄之助の悪党ぶりもあっぱれです。そうそう、子役がいい味付けで、カラスの鳴き声でサインを送ったり、大人を捕まえてきたりと面白いですねぇ(笑)
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