感想を書こうと、ストーリーを手繰り寄せようとするたび泣けてきてしまうほど、泣いてしまった。
運命的な出会いをしてから10年間。大喧嘩をしながらも仲良く暮らしていた夫が突然いなくなってしまう。
寂しくてどん底に落ちるであろう妻に手紙を残して。
妻であるホリーは夫からの手紙に導かれ、少しずつ元気を取り戻していく。
素敵だなと感じたのは、ジェリーの手紙にはいくつかの指示が書いてあるけれど、指示の先で行動を起こしていくのはホリー自身であること。手紙はあくまできっかけでしかない。
そのきっかけの種を蒔いておいてくれたジェリーと、前に進もうとするホリー、二人のチームプレイで、家族の死を乗り越える物語に写った。恋人にはない夫婦の絆って、こういうことなんだろう。
ホリーの親友がコミカルで楽しいんだけど、ラストシーンでなんとなく通ずるところがあってクスッときてしまった。
周りの人があたたかくて優しい。
それでもいちばん愛している人には会えない。
喪失感とともに歩もうとするホリーがとても切なかった。