「何言ってんの、こどものくせに」
「何言ってんの、おばけのくせに」
経験したことがないから想像する。
大切な人、支えてくれる人を失ったとき。
きっとこの映画のように、その人はずっとそばにいて、私を応援してくれるだろう。私を助けてくれるだろう。どんなときも。どんなことも。
逆の立場ならどうだろう。
大切な人、支えてあげなければならない人のもとから、私が消え去らなければならないとき。
きっとこの映画のように、私はずっとそばにいて、その人を応援するだろう。その人を助けるだろう。どんなときも。どんなことも。
それでもいつか、きっといつか、本当に失う日、消え去らなくてはならない日がやってくる。
それはいったいどんなだろう。
いったい何が、鏡のこちら側から向こう側に、私の大切な人を、あるいは私を、乗り越えさせてくれるだろう。
まだ経験したことがないから想像する。
この映画を観て想像する。
「私の顔がおねえちゃんに見えたの。変だね。そんなに似てるわけではないのにね」
再々レビューです。特別に好きな映画