明石です

ミッドナイトクロスの明石ですのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
4.4
映画音響技師の主人公が、川に落ちた美女を助け出したことをきっかけに、陰謀に巻き込まれるお話。

原題の”Blow out”はパンクの音、もしくは銃声。車の事故は皆パンクによるものだと思っているけど、音響のプロである主人公だけは銃声だと気付き…という展開。

デパルマ監督の十八番スプリットスクリーンが本作でもふんだんに使われてました。
主演はジョントラボルタ、ヒロインは「殺しのドレス」のナンシーアレン。
個人的にジョントラボルタはすました喋り方も鼻につく演技が苦手でしたが、この映画のトラボルタは若くフレッシュで、純粋にカッコ良かった。

反対にナンシーアレンはシリアスな場面でもなぜかニヤケ顔なのがすごく気になった(「殺しのドレス」の時も同じ感想でしたが)黒幕役のジョンリスゴーは圧巻の演技ですね。同じくデパルマ監督の「レイジングケイン」では多重人格役を演じてましたが、今作でも殺人鬼役がピタリとハマっていました。

1971年のコッポラ監督の映画「カンバセーション」にアクション映画風にオマージュした作品と言った感じ。ジャケットがなんだかアクションメインの映画みたいですが、アクション要素は少なめ。

個人的にはカンバセーションよりもストーリーに起伏があって楽しめました。ただ事件の黒幕が連続猟奇殺人鬼という設定はちょいと詰め込みすぎでは?と思ったものの、全体としてはまとまっている印象。


最後、そこが繋がるのか…!!!と感動。
こんな素晴らしいラストは久しぶりに見た。途中まで評価3.9ぐらいで見てましたが、ラスト30秒で☆+0.5しちゃいました。
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