Mikiyoshi1986

ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマーのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

4.0
12月22日は2002年に亡くなったTHE CLASHのフロントマン、ジョー・ストラマーの命日。
今日で没後15年を迎えます。

パンクと共に過ごした青春時代の中でTHE CLASHは多大な影響を受けたし、高2のクリスマス前に彼の訃報を聞いたあの時の感覚は今でも思い出します。

『ミステリー・トレイン』など公私共にジョーと親密な交流があったジム・ジャームッシュ監督や元メンバー、元カノ、ブシェミ、ボノ、デップなどの証言でジョーの生涯を紐解いてゆくドキュメンタリー。

ラジオ番組『ロンドン・コーリング』のDJに扮したジョーの音声でお気に入りの楽曲を流しつつ、
彼の生い立ちやバンド結成の経緯を多くの友人知人によるインタビューで構成していきます。

ピストルズがパンク界のビートルズならば、クラッシュはパンク界のストーンズ。
ジョーはポリティカルなメッセージでパンクの精神に新たな肉付けを施したと云っても過言ではありません。

バンドの崩壊と10年以上に及ぶ不遇の時代。
そして過去の栄光から脱却して辿り着いた再起のメスカレロス。
失敗から得た彼の音楽は更なる多様性に溢れ、それらは変わらぬレベルミュージックとしての精神性をひしひしと感じさせます。
遺作となった『STREETCORE』は今でもたまに引っ張り出して聴き入っちゃうし。

享年50歳という短い生涯を駆け抜けた彼の人生に、学ぶことは大変多しです。
THE FUTURE IS UNWRITTEN.
Mikiyoshi1986

Mikiyoshi1986