パンクレジェンド「ザ・クラッシュ」ジョー・ストラマーのドキュメンタリー。
ストラマーの父がインド人で外交官だった事が、後々にパンクバンドの範疇を超えたような、様々な世界音楽を取り入れた曲作りに向かって行ったバックボーンだったのは、初めて知って納得してしまいました。
クラッシュに関わらずですが、権力やポップカルチャーに中指を立てて、もの凄いスピードでスター側になってしまったロックバンド、しんどいですよね。もの凄い自己矛盾との闘いになってしまうから。
でも、全てを棄て去り、栄光が遠退き、10年もがき苦しんだ末に、純粋な音楽の楽しさと向き合えるようになったストラマーは、ファンが望んだ姿かはわからないけれど、満足感のある良い顔をしていたと思いました。