アンリ＝ジョルジュ・クルーゾーの作品は「恐怖の報酬」に続いて2作品目。さまざまな騒動を巻き起こす怪しい手紙の差出人を探る過程は正直予想がつかず、作り手の思惑通りに疑ってはこの人違ってた...を繰り返すもどかしい展開(笑)。思わせぶりなカットで常に不安をあおりつつ、最後も強烈な揺さぶりで予想を上回ってきたうえに何とも言えないモヤモヤ感を残していてサスペンスとしては一流だとは思う...のだが、まあ冤罪だったり集団ヒステリーだったりと観ていて全く楽しくない題材の連続でMPを相当削られてしまった事もありこの点数。
