あゆぞう

恋人たちの食卓のあゆぞうのレビュー・感想・評価

恋人たちの食卓(1994年製作の映画)
4.0
アンリー監督父親三部作の三作目

原題は飲食男女…邦題はダメダメ

父、妻を亡くし三人の娘を育て上げた名料理人
長女、大学で化学を専攻した高校の教師
次女、航空会社で働くキャリアウーマン
三女、ウェンディーズでアルバイトをする大学生

アンリー監督の人間洞察に満ちた描写が素晴らしい

冒頭の自宅での料理シーン、厨房の長回し、迫力

シーンのつなぎ、それぞれの劇伴、リズミカル

実家から巣立っていく娘たち、それを思う父といった予定調和な展開…と思いきや、サスペンス映画のような脚本の妙

家族の気持ちがすれ違う様が見事

90年代の台湾を描きながら、時代と国を超える普遍性

包丁さばきが凄い人みると萎えてしまって料理したくなくなる…

昔、両親とも働いていて祖母が食事を作ってくれてたのだけど、倒れる少し前に料理の味付けがおかしかったのを思い出した


以下小ネタバレあり

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