Jeffrey

クレールの膝のJeffreyのレビュー・感想・評価

クレールの膝(1970年製作の映画)
3.0
「クレールの膝」

本作はエリック・ロメールが1970年に監督した「六つの教訓語」シリーズの第5作目で、この度BD化され購入して久々に鑑賞したが良い。ジャン=クロード・ブリアリが主演を務めている。そしてヒロインのクレール役の15歳のロランス・ド・モナガンは、膝の美しい若い娘として、この映画のためにスカウトされた素人だったが、女優志願ではなく70年代を通じて映画、テレビ女優の仕事を続けた後、弁護士になった話は有名だろう。さて物語は、結婚を控えたジェロームは避暑地アヌシーを訪れ、女友達のオーロラと再会、その知人の娘ローラに興味を抱く。しかしローラの姉クレールが現れると、ジェロームはクレールの膝に心奪われる。必要十分な条件下で彼女の膝に触れようと仕組まれる欲望の冒険。青い湖と緑の山々、陽がが差し、風が吹き、雨が降る。その自然の姿によって、繊細で巧妙な偶然のドラマが展開していくと…簡単に説明するとこんな感じで、やはり本作の撮影はアルメンドロスの美しい風光明媚な描写が素晴らしい。若き日のジャン=クロード・ブリアンがその後に監督にも進出した事を思いだす。
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