そーいちろー

クレールの膝のそーいちろーのレビュー・感想・評価

クレールの膝(1970年製作の映画)
2.8
主人公の男がひたすらにキモ過ぎた。あーいう男が当時のフランスではモテ男扱いなのかもしれないが、謎に自信過剰ですかし過ぎてて、鑑賞していて不快感をかなり感じた。

ひと夏のバカンスもの、というフランス映画の王道プロットなんだが、主人公の男が中高生ぐらいの男女のグループに混じってく様子もかなり違和感あったし、クレールって女の子の膝に固執して、最後にキモく触り回った後に「自分はなんの後悔もないし、クレールもクソみたいなボーイフレンドから目を覚ますことが出来てよかった」みたいに自己解決して結婚するためにバカンスを終える。

ただ、この自意識過剰男の「自分はいいことしてやった感」の思い込みが、思春期の少年少女の盲目的な恋愛には何ら影響を与えていなかったことが示されるラストシーンはロメールらしい皮肉が効いていて良かった。
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