やましん

大統領の理髪師のやましんのレビュー・感想・評価

大統領の理髪師(2004年製作の映画)
4.1
激動の1970年代の韓国、朴正煕大統領政権下と思われる時代が舞台✨。
ある理髪師の主人の息子の目線から、軍事政権に翻弄される市井の人々の姿を描く。

当時の時代考証がしっかりしてて、名もない市民たちの暮らしぶりがすごくリアル✨。
全編でコメディチックだけど、悲しみも喜びも、家族で泣き、笑う姿が胸を打つ。

ひょんな事から、大統領のお抱え理髪師になった男が、密室政治の世界に触れ、時代の荒波に翻弄される。
そして、息子にある悲劇が起こることで、軍事政権の非道ぶりもしっかり描かれている。

主演のソン・ガンホの小市民感と、愚直な男の姿は見事というしかない。
また奥さん役のムン・ソリもさすがの存在感。

この時代の韓国は、いろんな国難があって、その時代を生き抜く民衆の映画には、本当に泣かされる😂。
『国際市場で逢いましょう』『いつか家族に』と同じテイストの作品です😉
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