よう

007/死ぬのは奴らだのようのレビュー・感想・評価

007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)
2.5
007第8作。
ロジャー・ムーア版ボンドの1作目。

ロジャー・ムーア、さっぱりした顔立ち。
ボンド像も、ややソフトな印象に。
そもそも007の1作目の時点でオファーがあった人らしい。

今作全体も小ざっぱりした感じ。
仕切り直しとしてはこれぐらいのほうがいいのかも。「007の基準としてこれぐらいに設定しておきます」って宣言しておく的な印象。
話も、仲間が続けて殺されているから調査しに行って、やっつけて終わりっていうシンプルさ。
敵の身元も所在もわかった時点でMI6とかCIAとかさっさと捕まえればいいのにね。そうすりゃ地元保安官が骨を折る必要もないから。

ブロフェルドのように壮大な犯罪計画ということでもないけど、今回の敵の設定はいいなと。あえてタダでばら撒いて、社会をダメにする感じ。
敵ボスの佇まいもよかった。大ボス感とは違うけど、余裕かましてる感じがあって。加えて、女のことでガチめにボンドに嫉妬する所とかも人間くさい。
他の敵たちも、片腕が金属の奴とか、やたら低音ボイスが効いてるメイクが印象的な奴とか、いい存在感。

ただ、敵が黒人だらけなので、構図としては人種的偏りにどうしても見えちゃうよね。味方側にも黒人はいるんだけどさ。

Qが出てない。


【付記】
『ノータイムトゥダイ』の公開初日までに007全作を観ようかとなんとなく考えてたけど、ブロスナン版とクレイグ版は鑑賞済みなので、あと8作品? ペース的にきついな。
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