まーしー

007/死ぬのは奴らだのまーしーのネタバレレビュー・内容・結末

007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第8作。
イギリス諜報員3人の殺害事件の真相を暴くべく、ジェームズ・ボンドがCIAとともに捜査に乗り出すというストーリー。
3代目ジェームズ・ボンドはロジャー・ムーア。ショーン・コネリーからバトンを引き継いだ形だが、個人的には違和感がなかった。

今回の舞台はカリブの島国。熱帯地域ということもあり、多数のヘビやワニが登場。
ワニについて「200年を生きるものもある」とのセリフがあったが、ネットで調べてみたところ、ワニの寿命は150年とも言われているとか。それほど長寿の動物とは知らなかった。

毎度お楽しみのQの発明品はマグネット内蔵型腕時計。これが本作では大活躍。
脱出・格闘時はもとより、女性のドレスのファスナーを下ろす場面でも使用されるから驚き。ボンド役の俳優が変わっても女性好きな設定は変わらず。

また、本作は登場人物のキャラが特に濃い。ウラの顔を持つ黒人大統領、タロット占いで予言するボンドガール、鉄の義手を持つ男、トンチンカンな言動を繰り返す保安官などなど、非常に個性豊か。
ネタのようにも見える登場人物とは対照的に、ポール・マッカートニーが作曲したテーマ曲はロック調で格好良い。映像と曲の何とも言えないミスマッチ感。

アクションはやや控えめだったが、それでも終盤のボートチェイスは見どころの1つであり、作品としては可もなく不可もなくといったところ。
アクションあり笑いありお色気ありという、『007』シリーズの定型とも言える作品だった。