いがらっしー

青 chongのいがらっしーのレビュー・感想・評価

青 chong(1999年製作の映画)
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あの李相日監督の卒業制作作品。この頃から、脚本のテーマに一貫性があり、素晴らし過ぎる。在日韓国人という監督だからこそ成し得た作品。
日本では朝鮮人だと偏見を持たれ、韓国に行けば日本人だと差別される。自分は果たして何者なんだろう…高校生という年齢だからこそ、ただでさえも自己アイデンティティーへの疑問はわく。
在日韓国人だからこそ、韓国人(朝鮮人)の特徴も日本人の特徴も、そして自分達、在日韓国人の特徴もそれぞれの立場の気持ちに寄り添いながら分析しているから、この作品、面白くて何だか優しい。
朝鮮人から見たら日本人は受け入れがたいものがあるんだ。
これは、自己肯定感の裏返しかもしれない。
ラストで、生まれ変わっても、また朝鮮人に生まれたい!と言い切る彼ら。
他者を尊敬しつつ、自己肯定感を持って生きて行きたい!
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