ヒロ

妻二人のヒロのレビュー・感想・評価

妻二人(1967年製作の映画)
3.5
右手に文子左手に茉莉子という両手に華どころの騒ぎではない贅沢な悩み、言うなれば動物園で人間に愛想振り撒き見返りとして朝昼晩の餌で飼育されるか、常に天敵の脅威に晒されながらも自由に駆け回り弱者に喰らいつく野生であるかということを遠回りに描いているわけだが、路面表示をひたすら羅列するっていうこの作品の主題を端的に言い当てるタイトルバックと幾つもの意味を兼任するメインタイトルの深さ以外に予想していた以上のものはなかったので少し残念なところではある。個人的にはTHE増村キャラな江波杏子も結構推せる。夢みる男は読まない本より着ない服より捨てづらい、らしいが自然と腑に落ちる。

2020-49
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