ユミコ

小さなジャンボのユミコのレビュー・感想・評価

小さなジャンボ(1977年製作の映画)
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「チリンの鈴」のDVDに2作目として収録されていた、同じくサンリオ映画シリーズの、やなせたかしさま原作の映画。ミュージカルアニメで、キャラはみんなキュートだし、カラフルだし、音楽に溢れていてとても楽しい♫ でもお話はちょっとかわいそうな部分も……。

しあわせの国という島に暮らす孤児の象使いの少年、バルー。そして仔象のジャンボ。大の仲良しでいつも一緒。
バルーはショウの小道具として鞭を持つが、それは動物を打つためではなく、音を出すためのもの。ジャンボはその音が大好き。国王様や、3人きりの国民(うち1人はアンパンマン激似)も、いつも彼らのショウを楽しんでいる。しかし、近隣国で戦争が起こった影響で、豊かだったしあわせの国が食料不足に…!
王様は、国王として国民を死なせるわけにはいかないと、バルーに、ジャンボを食料にする為、殺そうと言い出す。バルーは無論反対するが、王様は「国民と象とどちらの命が大切なのだ?」とバルーを説得し、バルーは泣く泣くあの鞭でジャンボを殺すことに……。しかし、バルーがジャンボを崖から突き落とそうとしても、鞭で打っても、ジャンボはバルーを信じきっているから、どんな酷いことをしようがニコニコ無邪気な笑顔のジャンボのまま…。そんなジャンボを見てバルーは……。

「チリンの鈴」同様、途中で止めようと何度思ったことか…! 前半があまりにも明るく、子供にぴったりの作品だっただけに、中盤の展開はショッキングではあったけれど……。でも今作はお子様に鑑賞をおススメ出来そう…! 何と言っても映像も音楽も素晴らしいし、ジャンボ可愛すぎ!お話としても年齢問わずに観れるはず。
そしてそして、やなせたかし先生が作詞をなさったあの童謡『手のひらを太陽に』が流れ、これにはもう… 感動の涙を禁じ得ません…!
ユミコ

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