まなみ

召使のまなみのレビュー・感想・評価

召使(1963年製作の映画)
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観たよ




これは良作中の良作

主事関係を階段で表す粋なセンスに脱帽!!

関係が逆転して行く不気味さや、無力すぎる主人公の転落振り
じわじわと広がる底なし沼の地獄へと続いていく階段…

印象的なシーンも多々あり、泣き噦るトニーの背景、壁に貼られたポスターの意味等、考えれば考えるほど本作には比喩表現のオンパレードで溢れている

階級だけで、何も出来ない無力な主人公(貴族)達を嘲笑い、見事な策略で階級制度を逆転させ、ついには主君の地位をも乗っ取っとり、貴族社会は下層階級に滅ぼされてしまう

キスで表す召使いの高らかな勝利宣言に、普通なら気分がいいはずの私(下層階級)ですが何とも後味が苦かった🌀
まなみ

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