シリーズ43作目。後藤久美子初登場。当時15歳だった彼女の圧倒的な美少女ぶり！ ほんとに可愛い。
本作あたりから渥美清の体調が悪くなり、おいちゃんやおばちゃんも一気に老けたように思え、シリーズの終焉が近いことが予見されます。
そんなことで、吉岡秀隆演じる満男が寅さんと同格扱いとなる本作。見所は満男のロードムービーで、笹野高史が演じるオカマライダーに絡まれたり、旅先で鉢合わせとなった寅さんが満男と泉（後藤久美子）との仲を取り持ったりと、見所は多いです。なかでも、嫌味を言う泉の叔父（尾藤イサオ）に対し「満男はよくやった」と寅さんが庇うシーンが素晴らしい。
ただ、満男に泉がいて、寅さんに誰も相手がいないのでは片手落ちなのでと、壇ふみを無理矢理登場させた感じがどうも中途半端でしたね。もちろん壇ふみは素敵ですが、人妻だから進展しようがないし。
いずれにしても本作の最大の殊勲者は後藤久美子ですよ。こんな美少女いるか？ 彼女と私はほぼ同年代で、デビュー直後から注目してました（ドラマ「たけしくんハイ」で初めて見たのでした）。実は小学校の同級生に同姓同名の女の子がいて、彼女とは高校でも同級生だったこともあって（彼女のあだ名も当然ゴクミちゃんになった）、本物のゴクミも勝手に友だちのように思ってます（笑) 。
次作以降も楽しみだな。
