ルームシェアして独身生活を満喫している３人の中年男の元に、赤ちゃんがやって来た…。
”イクメン”なんて言葉がまだ無い時代（1987年）の話だから、３人の男たちが育児に悪戦苦闘する様が可笑しい。
その無器用ぶりと、サブストーリーとして絡む麻薬事件を解決する際の、ある意味”男らしい”颯爽とした解決ぶりとの対比も楽しい。
トム・セレック、スティーヴ・グッテンバーグ、テッド・ダンソン…主演トリオのアンサンブル、相性の良さも光る。
３人がアカペラで子守歌を歌うシーンは、名場面で記憶に残りそう。
監督は『スター・トレック』のMr.スポック役でおなじみの、レナード・ニモイ。
育児に熱心でない地球の男たちに、ヴァルカン星人が赤ちゃんを送りこんで試練を与えている…みたいな構図に見えてくるのも面白い。
『クレイマー、クレイマー』（’79年）のお父さんは独りの子育てにパンクしそうになってたけど、８年後の本作は「育児もシェアしたっていいじゃん！」っていう視点が新鮮。
オリジナルであるフランス版の『赤ちゃんに乾杯！』も観てみたくなった。
