ちろる

モン・パリのちろるのレビュー・感想・評価

モン・パリ(1973年製作の映画)
3.5
タバコ吸いながら診察とか、妊婦(夫?)にレントゲンとかもう登場する医者たちが医学的に突っ込みどころ満載だけど、ドタバタ感とはちゃめちゃ感で気楽に観られるコメディ色強めの作品。
ストーリーより何よりも、カトリーヌ ドヌーブのレトロキッチュなファッションがいちいち可愛いし、マルチェロ マストロヤンニが演じるマルコの性格が個人的にツボで、それだけで最後まで楽しめた。

初めは恋人の妊娠にえらく動揺してたのに、臨月も近くなると
「子供を産むなら2人めは夫が産むのが当然よ」
とドヤ顔のイレーヌの変わり身が好き。
そんな台詞出しちゃうあたり、女性解放的な意味合いを持っているの作品なのと思いきや、そうでもなさそう。
恐らく本当に単なるコメディとして描いているので頭空っぽにして観た方が良いのだと思います。

私たちの食べる物の育成段階に関わるホルモン剤によって、人間にホルモン異常がきたしているだとか無いだとかっていう噂は、ここ最近ようやく日本でも認知されてきた話だから、そこの学説を40年以上も前の作品の台詞に入ってきててフランスやっぱすごいなと、どうでもいい点にびっくりした。
ストーリーに重厚感のカケラもないけれど、ミシェル ルグランの音楽でそれなりになる笑
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