召使の作品情報・感想・評価

召使1963年製作の映画)

THE SERVANT

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

4.1

「召使」に投稿された感想・評価

みー

みーの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

非常にスルメな映画

鏡や影や構図の使い方が素晴らしいのは言うまでもない。
セックスシーンもあえて見せず、この召使と主人の関係も伏線が張り巡らされているだけで、あとは自分で解釈していくしかないこの感じ。
非常にスルメな映画ですね...。

序盤の主人の若さあれど大きめなコートに身を包んでおりいかにも主人感満載な主人公と、若干華奢で腰のくびれを強調した出で立ちの召使の表現がとても良かった。

召使と主人の関係も、物語中盤の飲食店で数名の召使と主人のグループが映し出され、その関係性は主人公と婚約者そのもののカップルのよう。確かに当時のあの状況を見たら、常に一緒で家事全般行ってもらうのだから夫婦のようにしか見えないな...。

召使と和解した以降は、無賃で働いているって言っていたけど、借りに主人公のお金が枯渇していたとしたら残るはあの家しか無いわけで召使からしたらなんのメリットも無いわけだけど、それでも喧嘩しながら一緒に遊んでまで仲が良かったり、途中の軍隊での友情の話はもう同性愛を仄めかしすぎていて、後から思い返すと面白い。そう考えると、主人公の女遊びしてますイメージを定着させといて、実はひっそりとそういったイメージを伝えており、ものすごく考えられた作品なのだな...。
そうなると序盤の契約を結ぶシーンの、「料理以外にも...」のセリフも深読みできてしまうなあ...。

素晴らしいの一言に尽きるのだが、おすすめする映画かと言われたらかなり人を選ぶ映画だと思うのでなかなか勧め辛い部分もある。美しい構図を好む人や物語を読み解くのに長けている人にはオススメしたいなあ。

淡々と進んでいくし、唐突な物語の進み方をしたりするので理解しがたく楽しい映画とは言えないが、ここはこんな意味が込められていたのかもしれないと自分で模索しだすとキリがない。

何らかの薬物を混入させたであろうものを飲ませて、完全に犬とかした主人を召使の精神ドSっぷりも好き。それに墜ちる主人もどこか美しく、逃げようと思えばすぐ逃げれるにも関わらず側にいるのもなんとも...。よく考えると、主人は召使に世話を「してもらって」おり犬(または動物)となんら変わらないのかもしれない...。そんなブラックな要素も多々入っていて面白い。

もっとこの先、年を取ってから観返したらまた違う観点から物語を読み解くことができそうで楽しみです。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
‪ ‪ ‪「召使」‬
遂にJ.ロージーによる貴族の破滅を描いた英国の傑作「召使」と更にカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリに輝いた同監督の「できごと」も発売され届く。暴力の街、銃殺辺りもBD化されたら最高なんだけどなぁ〜。これから久々に鑑賞する。
‪冒頭、低い視点から仰角気味に撮影する枝と空。サックスの音色、ダンス、一人の召使、婚約者、クロスワードパズル、裏切り、欲…‬本作はR.モーム原作をノーベル文学賞受賞者のH.ピンターが脚色し、J.ロージーが63年に監督した地位の格差が逆転する不条理ドラマで、これは主人公の気持ちで鑑賞‬したら恐怖だよ。英国上流階級の男と召使の立場が逆転するって…それにD.ボガード演じる召使の立場から権力と支配欲を噴出する酒を今すぐ持って来いと怒号するシーンは本作のテーマを強調する。変な事に召使が途中から妹と偽り婚約関係を貴族の邸宅に連れ込み、主が居ぬ間に馬鹿騒ぎする場面とそれがバ‬レ追い出される事柄から、再度召使が主に詫びてその邸宅に召使として復帰する。それから男同士の関係が続くのだが、奇妙でまるで同性愛映画の一場面かと思う程だ。室内と外で繰り広げるドラマに雨や雪の描写があるのも印象的で破滅を辿る貴族を通して階級社会を皮肉るザ英国サスペンスって所が好きだ。‬
ameria

ameriaの感想・評価

4.2
言えることはただひとつ。世間知らずや無知は怖いってこと。

下で這いずって生きてきた人間の方がよっぽど物事を知ってることが多い場合もある。

悪魔よりも悪魔。人間ほど怖いものはないね。

カメラワークや鏡や階段の使い方影の使い方が素晴らしい。これで二人がどんな立場なのか、何をしているのか伝える術がすごい。

とてもお気に入りだったのはヒリヒリとしたシーンでの緊迫した鼓動を、水道から垂れ落ちる水滴の早さで表しているのが個人的には芸術的で素敵だと素晴らしいなと感じました。

ここからは個人的なお願いです。
これをぜひ!召使役をマイケル・ファスベンダーで、世間知らずのホモセクシャルな貴族をぜひジェームズ・マカヴォイの仲良し二人でリメイクお願いします!割とこの二人だと思ってフィルター通して観てたりもしました(一度で二度美味しい妄想スタイルで鑑賞)

誇張しなくていいからこのままの世界観でマジでお願いします(切実👏👏笑笑)蔑まれてるマカヴォイと蔑んでるマイケルが見たいんだぁぁぁあ!!!(壊)
ヴェラ・マイルズとジェームズ・フォックスの絡みの官能性がえげつねえ。特に一度目、足と蛇口から漏れる水の音。本気で誘惑スイッチ入れる辺りのタイミング。
現状観た中では最強映画の一角。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.9
スティングやブッチキャシディ等々アメリカ映画史では50-60年代バディもの、ホモソーシャルを描いた作品が多いけどイギリスもその波はあったのかそれとも元々か?(語弊) 上流階級に庶民と立場が違う彼らが鏡を覗き階段を上り下りし、次第に同じ館で堕落の一途を辿る様、女もこの映画ではほぼ駒でしかないところなど格差批判?に加え家父長制まで切り込むか、しかし脆弱にぼろぼろになっていく男2人の姿はどうも監督の個人的な情念が強かったように思う笑
ooの

ooのの感想・評価

4.0
足の映画でもあるがロージーの上下感覚は相変わらず冴えている。妹が来ると告げるシーンからのパンの横振りの開門からの36分にかけてののシークエンス実ははえぐい。丁寧な構図とぶつ切りの時間感覚の彫刻。
ネット

ネットの感想・評価

4.2
召使の妹が出てきた辺りからがぜん面白くなる。ゾクゾクする!真正な悪意ほど見てて面白いものはない。
主演のジェームズ・フォックス、どこかで見たことあると思ってたら、「ジャッカルの日」の主演エドワード・フォックスの弟でした。スレンダー英国美男子!
あい

あいの感想・評価

4.0
ご主人さまと召使の主従関係逆転の裏にはまさかホモセクシャル要素も絡んでいたとは!
ゲイの性的要素のシーンはないのだけど、トニーが依存していく様はゾクゾクするものがある。
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