みんと

トランスアメリカのみんとのレビュー・感想・評価

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
3.9
数あるLGBTQ作品の中でも観やすい作品だと思う。

性転換手術を間近に控えた中年男性と息子の奇妙なアメリカ横断(トランスアメリカ)の旅をユーモラスに描いたロードムービー。

重くなり過ぎす、されど現実もちゃと突きつけられる。20年近く前の制作となると今よりずっと偏見の目は厳しく生き辛さの程度の高さも想像出来る。

なんと言ってもトランスジェンダーを演じ切った主演フェリシティ・ハフマンが圧倒的だった。全く違和感の無い圧巻の演技はまさに主演女優賞に値すると思う。

また、息子役ケヴィン・セガーズが良い!イケメンぶりも見どころだけど、17歳男子の等身大の演技がリアリティ満点だった。
瑞々しくて繊細で可愛いかった。

見た目は母子、実は父子、いやそんなの全く関係ない親子の絆を紡ぐ旅が、時にヒリヒリ、時に微笑ましく、時にグッとくる。

通して流れるライトなカントリー・ミュージック達も絶妙に効いてる。

う~ん、もっと早く告白するべき!… タイミングを見誤った感が残念だったけど、若干のモヤッと以上に清々しいエンディングが良かった。
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