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トランスアメリカのデイのレビュー・感想・評価

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
4.0
やっぱりロードムービーって良いなー。
アメリカは広いなー。一面の草原や砂漠の景色。憧れるなー☆

トラブルもあり、でも素敵な出会いもあり

そして離れていた心が少しずつ少しずつ近付いて来る…ところ。

トランスとはトランスジェンダーのこと。
身体は男性に生まれて来たけれど、心は女性という性同一性障害。
たった12年前なのに「精神障害」ってビックリ!!

この女性(男性)の役を演じていたのが女性っていうのもビックリ!!

フェリシティハフマン…
ウィリアムHメイシーの奥様ですか…。
製作総指揮がウィリアムHメイシー。

女性から見て、女性に見えるけれど、でも元男性なんだなー。っていうふうに見える…。
この違いはなんなのだろう…。
声?
所作は女性より女性らしく優雅で綺麗なんですよね。

この役でフェリシティはゴールデングローブ賞受賞。
アカデミー賞主演女優賞ノミネート他色々な賞に輝いたのも頷けます。

一週間後に性器切除の手術を待つブリーと、ブリーの事が父親だと知らない実の息子トビーとのNYからLAまでのロードムービー。

母親が自殺し、継父から幼い頃から性的虐待を受けて
男娼してお金稼いだり、ドラッグやったり半グレ状態のそんなトビーの夢は実の父親と会うこと。

トビー演じるケヴィンセガーズが美しいったら!!

ブリーが男だと知ったトビーは…
そして、実の父親と知ったトビーは…

まだ17歳で理解するのは難し過ぎる(T_T)。

術後にブリーが号泣するシーンで、ブリーの気持ちが凄く分かって貰い泣きしそうでした。



今、LGBTという言葉が生まれてだいぶ生きやすい世の中になったと思います。
アメリカでは…でも、やはり州によっては保守的なところもあるのかな…。

私の知り合い…と言っておきます…が性同一性障害と言うことが最近分かり、40代なかば…アラフォーです。
彼には奥さんもお子さんもいます。
でも、40代になるまで自分の「性」の違和感を抑え込んで生きて来たんだなーって…。
もう少し早いうちに分かっていれば…
でも、早いうちに分かっていても、日本はその時はまだ理解しきれない時代だったかも。
彼(彼女)は女性ホルモンを摂取して少しずつ本当の自分に向かって行っています。

奥さまの苦悩も凄く分かりますが、いつか理解し合える日が来ますように。

他人事だからって綺麗事言ってるみたいでごめんなさい(T_T)。
ドラン映画「私はロランス」の状態なのです。

テレビに出てるオネエのみなさまや二丁目で働く夜のショービジネス?の世界で生きる人だけじゃなく
普通のお仕事…という言い方はちょっと悪いですが
普通に生きていて、会社員だったり…そんな人たちが差別受けずに生きれる世の中でありますよう。

ブリーはメキシコ料理店のウエイトレスとテレフォンアポインターという電話での営業の仕事をしているというのも何だか良かった。

男性だから、女性だから、というよりも、やはり最後に行き着くのは1人の人間として
心が魅力ある人かどうかですよね。
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