紫亭京太郎

パーマネント野ばらの紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
4.1
「パーマネント野ばら」で話題にのぼる男どもも含め登場する男は情けない野郎ばかり。「土佐のはちきん」を体現するこの町の女連中が強すぎるからなのか女性が強いゆえに男は“子供”でいられるからなのか。原始的な男女のありようがそのまま残っているような風景はある種ほほえましい。
…と思うのは自分が男だからで女性陣にとっては腹立たしいものかも。そして情け無い野郎どもばかりの中で唯一人カシマだけは頼りがいのある男らしい存在だがそれには“理由”があった。
そこに暮らす人々をおおらかに包み込むコミュニティの温かさに触れた瞬間に懐かしいような気持ちになると同時に涙腺がゆるんだ。後から心にじんわりとしみ込んでくるヒューマンドラマの佳作♪
紫亭京太郎

紫亭京太郎