しゅんまつもと

アバウト・シュミットのしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
4.2
確かにめちゃくちゃ地味なんだけど、その構造こそがこの映画の言いたいことそのものなのではないかと感じた。

つまり、グラデーション。
大抵の人生なんて(もちろん自分も含めて)、起きて、仕事して、トイレ行って、寝るっていうルーティンだけど、その中で日々誰かに出会ったり、別れたりすることによって淡ーいグラデーションになっていくのだと思う。劇中のジャックニコルソンのちょっとした旅のように。(ネブラスカのテーマともやはり通じる)

でもさ、その長ーいグラデーションのなかで思いもよらない色がつくようなことがあってもいいじゃないか。
どうせ誰かと出会いいつかは別れる一本道の人生だけど、自分が思ってもみなかったところで道が重なって、あぁ一人じゃないんだなって思える瞬間がほんのちょっとだけあってもいいじゃないか。

そんなラスト3分ほどは自分の中で号泣警報が鳴り響いて、案の定ラストカットでは目ん玉出るんじゃないかってくらい号泣でした。

あ、あと劇中でFleetwood MacのSentimental Ladyがさりげなく流れてたのが良かった。