自宅の屋根裏から謎めいた宝の地図を見つけたヤンチャな遊び仲間「グーニーズ」が、悪辣なフラッテリー一家の猛追から逃れつつ、財宝眠る古の海賊船を目指す！…という、伝説のジュブナイルアドベンチャー作品です。
もう本当にこの作品、「フィクションならどれだけウソを盛ってもいいし、少年たちの冒険譚なら景気良くやっていい」という、いい意味でめちゃくちゃトンチキで夢溢れるアドベンチャー映画になってるのが最高です。2時間ずっと、新しいシーンに映るたびにワクワクしっぱなしで完全に心がキッズに戻ってしまう…シーンの描写やガジェットや秘密兵器、各所に隠されたピタゴラスイッチなんて、どう考えてもスピルバーグはぼくたちが何を望んでこの映画を観ているのか完全に”理解”してるとしか思えない…ありがたい…
冒険モノにしてはチームの人数がだいぶ多いんですけど、それがこの作品のドタバタ感にダイレクトにつながってて楽しいんですよね。この作品の敵役であるフラッテリー一家も、ほんとうに敵として「ちょうどいい」ドキドキの戦力差で作られてるのもさらにそれを引き立ててくれてました。
結末の「結局、ぼく達の冒険は全部夢みたいなものだったのかもしれない」からの宝石と海賊船も、夢に溢れすぎてて最高ですよね。やっぱり少年たちの冒険物語はハッピーエンドじゃなくっちゃね！チャンクとスロウスの友情も最高…
