Nao

みなさん、さようならのNaoのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)
3.7
1980年代、あるトラウマがきっかけで小学校卒業を機に団地から一歩も出ないと決めて生きてきた渡会悟。
同級生が次々と団地を去る中で団地のケーキ屋へ就職し、日々のパトロールを欠かさない。
そんな悟の葛藤と成長の物語。

公開当時劇場で鑑賞。
今回サブスクで再鑑賞。
13歳から30歳までの役を当時23〜4歳の濱田岳が何の抵抗や違和感なく演じきったことが素晴らしい。
彼でしか演じられないような役柄だった。
大好きな団地、大好きだけど見えないところで色んな問題を抱える人がいて、段々と人が減り、店も無くなっていくのを見て切なくなった。
時代の流れを感じた。
だが団地とはこういうもの。
むしろこうでなければならない。
若者は井の中の蛙ではいけないんだ、外へ大きく羽ばたいてほしいというメッセージを感じられた。
悟の母は偉大だ。
悟に一歩踏み出す勇気をくれた母の愛に感動。
田中圭のちょい役も良い味出してる。
主題歌はエレファントカシマシの「sweet memory」。
これもなかなかの名曲。
Nao

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