フェイスノーモア

みなさん、さようならのフェイスノーモアのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)
3.7
濱田岳主演、1980年代にあることがきっかけでマンモス団地から一生出ない事を決断した男の物語。
予備知識がなかったので、最初は変な男が変なこだわりで生きていくだけのおしゃれ系映画?と思っていたのですが…そうではありませんでした。
主人公が団地から出ずに生きようと決めた理由はちゃんとあり、決して自ら進んでそう決めたわけではなかった。
去りゆく周囲の人々と、古くなって寂れゆく団地。
徐々に社会から孤立していく中で、主人公はもがき続けるのです。

こういう役をやらせると濱田岳は本当にいい仕事をしますね。
また、不思議な童顔なので素の状態で中学生からおっさんまで演れてしまうのがすごい(笑)
まだブレイクしていない時代の倉科カナと波瑠もよかったですね。
ノスタルジーという一言では片付かない不思議な魅力のある映画でした。