⑩_10
「団地」の中だけで生きていくと決めた人間、それがこの作品の主人公。
どこかノスタルジックな気分にさせる作品。時代の流れとともに人も景色も建物も移ろう。出会いがあれば別れがある。過去にばかりしがみついてはいられない。人生は前にしか進めない。
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ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。