カオリ

食人族のカオリのレビュー・感想・評価

食人族(1981年製作の映画)
3.6
私の周りだけかも知れませんが…若かりし頃、みんなで観ようってなる映画の代名詞でした。人肉饅頭とか、洋グロAVなんかと一緒に…。
1人で観るには怖いし、というかそこまで観たくもないんだけど、誰か共犯がいれば…。まさに怖いもの観たさ&酔った勢いもあると思うのですが。
ということで、かなりブリに1人でシラフで初めて観てみました。

うーん…グロみもゲロみも少量でもちろん作り物なので、そんなに気持ち悪くないのですが。
ただモノホン亀捌きシーンは、ちょっとシラフでみるにはキツかった。
絶賛アイコンを「ホーリー・マウンテン」にしながら言えるあれではないかも知れませんが…w
亀は普通に食す国もありますし、我が国でもスッポンとか普通にね。
で、SNSとかに「美味しかったルン」とかって焼肉写真上げるのと、前段階である捌きシーンを披露するのと、何が違うのだ…とは思うのです。結果は同じことだし、むしろ捌くほうが大変なお仕事ですよ。
動物の捕食シーンにボカシをかけるのとかも必要か?とも思うのです。グロかろうが自然のことだから。
思うのですけれども…これは自然ではなく映画だしなぁ…
人間の野蛮さを高めるために撮ったのだろうけれども。
充分すぎるほどの糞4人組ですので間に合っていますよ。
はよ喰われろって開始5分で視聴者の大半が既に思っていますよ。

ラストでようやくスッキリ。
全体的にはBGMが凄くよかったです。
冒頭とエンディングにも使われている癒やし系のほんわかした曲と、チャラー♪っていう不穏音のミックス加減が良い感じでした。
このへんは「グリーン・インフェルノ」あたりが多大に影響受けていますよね。

この時代らしく、メッセージ性はストレートにラストで語りかけてくるほど強いです。
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