ちろる

神様のくれた赤ん坊のちろるのレビュー・感想・評価

神様のくれた赤ん坊(1979年製作の映画)
3.7
完全に桃井かおり様で見せつけてくる90分。
樹木希林さんが瞬間しか出てこなくて、残念だったのだけど、ちゃんとインパクト出してます。
物語はマンネリの恋人同士の2人(桃井かおりand渡瀬恒彦)の家に突然見知らぬ男の子を連れた女性がやってきて、あなたの子供かもしれないので預かってください。お母さんは行方不明ですのでって押し付けられるところから始まる。
うだつの上がらない男。
恋人に赤ちゃんが出来たかもっていうタイミングだったのにそれすら嫌がってるような駄目男。
どうにかしてだれかに押し付けなきゃ!と男の子のお母さんの残した父親候補の書いてある手紙を手にして男の子の本当の父親を探し回るロードムービー。
それにしても桃井かおりとロードムービーはとても相性がいい。
彼女の笑ったり、怒ったり、泣いたりをいろんなシーンが観れる旅の景色にのせれば愉快に映る。
男の子の親を探す旅と見せながらも桃井かおり演じる小夜子のルーツを探る旅でもあった。
反抗して反抗して、それでも愛してくれた母親はもういない、悲しみを実感する回想シーンは泣けたけど、そこらへんのエピソードはもっと掘り下げて欲しかった。
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