Qちゃん

12人の優しい日本人のQちゃんのレビュー・感想・評価

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)
3.9
日本に陪審員制度があったらどうなるかを描いてみた「十二人の怒れる男」のパロディ。

自分の意見が言えない、多数決の少数派を責める、事実より情に流される、薄幸の若い美人に弱い、都合が悪ければ黙る、議論に個人的な問題を持ち込む、議論なのに相手の性格を否定する、事実に沿うより妥協案を取る、理由も特になく直感に頼る割に頑固。。日本人のネガティブなステレオタイプてんこ盛りで、アメリカとは違った形でグダグダになる話し合い。

そんな陪審員たちに結構イライラさせられつつも、ただ「十二人の怒れる男」を踏襲しただけじゃなく、一捻り二捻りあるストーリーで最後まで面白い。さすが三谷脚本。

あと若い頃の豊悦が周りの人たちより圧倒的に男前すぎてビビる。
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