ブタ野郎

12人の優しい日本人のブタ野郎のレビュー・感想・評価

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)
3.8
おもしれぇ〜

12人の怒れる男よりも個人的には面白かった。理由は共感性が優しい日本人の方が高かったから笑
あくまで個人的だけど

12人の怒れる男の流れはほぼそのまんまではあるけど、それでも展開が凄まじいのとテンポ感が抜群なのとキャラクター達を身近に感じらるので、映画にだいぶ入り込めた。

各々に意見があったりなかったり、議論が進む内にそれなりに全員が全員考えるようになっていくのが、やっぱり面白い!
最初と最後の結論が表面上ではなく中身がまったく違うが同じ形になるのが、何というか皮肉がきいていながらもちゃんと変容しているのが、個人的に物凄い好み。

流される日本人たちや、頑固者、感覚的にしか喋らない、喋れない?日本人達を半ば笑いながら見ていたら色々と流されていく観てる側…
二転三転する展開に飽きずに、むしろどんどん議論に夢中になっていく。

会話劇のセリフがスピーディーだったりゆったりだったり、発言の内容だったりもリアリティー溢れていてまるでそこにいるような感覚笑
これは12人の怒れる男も同じような感覚におちいった。

あとはちょっとダサい感想になるけれど、有罪だった人が無罪に、無罪だった人が有罪になる。この流れが熱い笑
見るからに有能そうな人が味方に着いた時の高揚感だったりは昔の少年漫画のソレに近かった笑
しかしそれさえも、もといソレが見てる側が流されている事実に違いないのだ!

ラストの結果もどこか爽やかで良かった。
ぶっちゃけずっとかもしれない議論なので、正解とかはないからどういった結論になっても個人的にはモヤモヤするのが、こういう映画かなと思っていたから新鮮だった。

もっと早く見ていれば良かった!!
ブタ野郎

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