人は目を光を見るために使えるか否か。
光を見ていれば全ては光であり、
やみをみていれば、身体もまた闇になる。
人間が何をどう見て、見ずに、聞いているのか。
天使と子供にはわかる世界。
時間は流れる。
そして、歴史は至る所に存在する
前作同様の色使い。
視点の面白さ、我々もまた世界を見る1人。
望遠鏡から眺める天使。
人が忘れた、心の光、愛の眼差し。
時間と天使と愛は常に、我々の近くに。
遠くから運ばれてくる。
ヴェンダースだった。かなり動きがあるけど。
いてもいなくても、聞こえるものだ。
彼はもう彼方について、こちらにいる。
人間としての世界の素晴らしさを、残酷さを、
無垢な大人が見せる。無垢な大人と共に見る。
我々は覗く。遠くから近くへ。
大きな子供という方が適切なのかな。
なぜ善良であることができないのか。善でありてえ。
年老いた子供にとって、無垢にとって、これだけ生きづらいとは、なんたることか。
それでも美しさは失われたわけではないのだ。
自然であり、善であるのかもしれない。
愛より倫理的であり、まあそれも愛なんだけど。という続編。
ベルリンは変わり、時は流れたが、
人の煩悶は尽きない。
昔は声をかけるだけでよかった、今は人にとっては、音や声がおおすぎる