2018年。
新年劇場一発目。
ぶくぶくと良い作品に
沈むことのできた幸せ。
ひっさしぶりに観る
ストーカー。
セピアカラーと
グリーンを帯びたブルーグレーの
画面の切り替わりの良さ。
一点透視のアングル。
じっくりと動く視点。
水の音、水の変化、
ガラスの音、光、影、風。
感覚が研ぎすまされる感。
登場人物たちが
発する言葉を噛み締める
思考する力を高めるため、
タルコフスキーが仕掛けた
装置のようにも思えてくる。
美しい映像と
ゾワっとする感覚と。
異空間「ゾーン」の
案内人であるストーカーと、
科学者と作家の2人のインテリ。
3人の男が進みゆく中、
内面を吐露し合い、
そしてゾーンへの想いを語る様。
ストーカーの妻子で締められる
ラストへ向かうそのシーンも良い。
いやもうタルコフスキー。
素晴らしいとしか
言い様がありません。