一見普通に見える家族
皆んな隠し事があったり現状に不満があってじわじわと崩壊に向かっていく…と思ってたら
何この展開待って置いてかないでw
終盤に出てくる役所広司と小泉今日子の劇的なやり取りがツボでした
思いがけず憧れのコンバーチブルを運転できて嬉しそうだしちょっとカウリスマキ思い出した
小学生の海くんを昭和のマンガみたいに扱う警察だけと警察署のロケーションだけは本気出してる
津田寛治はいいな
コミカルだけど黒沢清の空気感はしっかりと感じられました
食卓を映すカメラアングルが不安定でなんか気持ち悪いし電車が通る窓の外が異世界みたい
なんてことはない会話なのに緊張感がすごい
ピアノ演奏とシンクロして不自然に揺れるカーテン
それぞれの悩みは家族の助け合いとか関係なくそれぞれに偶然に起こった出来事によって回復され何事もなく日常に戻っていくところが現実味がなくて不穏
はっきり「お母さん役やらせてよ」っていうセリフもあって本物の家族感が薄かった
夢と現実の狭間みたいな話だった