週刊少年ジャンプに連載されていたピカレスクロマンコミックを実写映画化。
監督は平成ガメラシリーズの金子修介。
名前を書くだけで対象の人間を抹殺できるデスノートの所有者となった夜神月(ライト)は、犯罪者を粛清し新しい秩序ある世界を築かんと行動を開始。
それを阻止すべく、世界的名探偵のLが警察に協力し立ちはだかります。
はたしてどちらの天才が勝利するのか・・・?
賛否両論の本作ですが、コミックの実写化としては、まあまあといったところでしょうか。
とりあえず雰囲気だけは、ちゃんと再現されていると思います。
ライト役の藤原竜也はさすがの存在感を発揮してます。
ちょっと前にやっていた主演ドラマではアイドルの伊野尾慧にもってかれるほどのドイヒ~な演技でどうしようかと思いつつ観ていましたが、本作ではデビュー時に蜷川幸雄にしごかれただけあって、自分勝手なナルシスト犯罪者を見事に体現していて良かった。
現在でなら他にも候補はたくさんいるでしょうけれど、当時は彼ほど夜神月役がぴったりとハマる役者さんはいなかったような気がします。
ドラマ版の窪田正孝のトチ狂った感じも好きでしたけどね。
対するL役は松山ケンイチ。
うん、まあ・・・Lっぽくはありますね。
というか、これはコスプレですな(汗)
内容としては、原作の世界観をそれっぽく落としこんであり、尺にあわせての改変具合もそんなに悪くはないアレンジ。
死神リュークのCGは現在の目からすると多少のチャチさは感じられるものの、作品自体の印象を悪くするほどでは。
何にせよ、大事な要素である、目的のためには誰であろうと利用し手段を選ばない夜神月の冷徹さにブレが無い点は評価できるでしょう。
変に良い方向のヒーロー然と扱ったりしてはダメなんで。
それにしても、Lがポテチ食べたらドドーンって感じで盛り上がるのは、やっぱり新作映画でもポテチがフィーチャーされていたぐらいなので、デスノートといったらポテチのトリックが外せないってことなんでしょうなあ。
リンゴと共に食べたくなります(苦笑)。
テレビ放送にて