さ

ペイ・フォワード 可能の王国のさのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

友人に勧められ鑑賞。

コロナの影響で世の中の違和感が浮き彫りになり、多くの人がこの映画に出てくる人達のように、世界はクソだと常々思っている。実際にコロナに感染し世間にうんざりしたけれど、家族友達恋人を大切にする気持ちは忘れず大事にしようと映画を見て再確認した。

シモネット先生のように悲惨な経験が無くても、不幸探しばかりで自分の殻に閉じこもっている人は多い。そういう人は変わる事を怖がるし、逃げる事で楽になろうとする。社会なんて変わる訳ない!と諦めてしまう。
けれど世の中に対して少しでも希望を持ちたい人にとっては、きっと良い影響を与えてくれる作品だと思う。自分を肯定出来て、相手を許せる人が増えたら最高じゃん!って前向きな気持ちにさせられた✨


ミミ・レダー監督が「許し」を大きなテーマの1つとして描いたと解説で言っていた。
印象的な台詞「どうかお願いです俺を救うために」→これも人に何かをしてあげる事でまた自分をも救われる事の表れ。人を立ち直らせようと思うならば、相手をよく見て心の声を聞く。無意識のエゴによって、こんな当たり前な事が出来ない人が多いと思った。


ラストシーンの監督の言葉メモ。
・世界を変えようとする時に主人公が命を落とす結末にしたのは「ハッピーエンドよりも、それが人生そのもの」というリアルさを表現する為。

・悲しみ程静かに描く。最良のアイデアというのはいつも子供たちから生まれる。子供たちは人生が単純だと見抜いている大人が単純な人生を複雑にしている。
悲しみも希望も、シンプルに映像だけで語れるが、この作品に関しては「希望」を胸に抱いて欲しい。永遠と続く車の列は未来に繋がる命の象徴であり、世界は私たちの手の中にある。だから変えることもできる。

・公開後は次へ渡せが沢山行われた。この映画をみて自分の胸に聞いてみて「私には何が出来るか」と。
さ