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星くず兄弟の伝説のShoMのレビュー・感想・評価

星くず兄弟の伝説(1985年製作の映画)
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採点不能の伝説のカルト映画。

話の骨格そのものはスターを目指す若者3人の青春物語のはずなのだが……、ビビッドでシュールな映像と異色なキャスティングによって不思議な作品に。

よく「異色キャスト」と宣伝される映画があるが、この映画より異色キャストの映画を今のところ見たことがない。だって最初に台詞を喋るのが石上三登志なのだから。

主人公を久保田慎吾と高木完が演じているのはまだわかる。

中島らも、景山民夫、高田文夫演じるギャング団。警備員のサンプラザ中野。大物政治家の取り巻きには三谷昇、横山あきお、大村千吉の3人。本人役のタモリと前田日明……。「何故この人が?」って人ばかりが登場。その一方で数少ないプロの俳優・森本レオを無駄遣い。伊武雅刀は声だけ出演。

改めて見ていて思ったのは、アトミック南(尾崎紀世彦)のモデルが某プロダクションの社長ではという点か。事務所のタレントには男しか所属できなかったり、お稚児趣味があるような描写とか。

あとヒトラーみたいな政治家が芸能界を使って印象操作しようとするって、今となってはどっかのだれかみたい。
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