やっぱニーガン

楢山節考のやっぱニーガンのレビュー・感想・評価

楢山節考(1983年製作の映画)
4.8
日本各地で語り継がれる民話 [ 姥捨て山 ]

ある国の殿様が、年老いて働けなくなった者を不要として、山に遺棄するようにとお触れを出したことで始まる。

この棄老伝説を題材にした深沢七郎の短編小説 [ 楢山節考 ]

うん十年前…子供の頃にうっすらテレビで観た記憶あるけどこれ…今観たら、なっかなかのもんやんかいさ〜どやさ〜^ ^

しかし…本当にこんなことしてたんやろか?いくら口減らしとはいえ、自分の親を山に連れて行って捨てるとか出来ます?ふつう?
まぁ現代でも…引きこもりの息子が口うるさい親を殴り殺す事件とかあるし、血も涙もない輩はたま〜にいるとして…おそらく戦国時代のキツい年貢を要求されてる農家や集落では、貧困から食物にたいしての執着は今では考えられないくらいあったことでしょう。
村の住民の目もあるやろし自分の親だけ特別扱いは許されなかったのでしょうね😌

この作品の中でも盗みを働いた一家が村人達に殺されてしまいます。
まさに村八分!集団心理の怖さよ😱

その点✨まんが日本昔ばなし[ うばすて山 ]のエンディングは超ハッピーエンド❣️
年寄りの知恵は凄いんだから!大事にしましょうね😄

👤緒形拳も👤左とん平も👤あき竹城も素晴らしい👏🏻そして撮影時40代で70歳の老婆を演じた👤坂本スミ子がスゴイ❗️
10キロの減量、前歯を4本削って役作り…
そりゃね…緒形拳も撮影中ずっとおぶってんの大変やろし、実際に腰痛めたみたい(°▽°)

逆夜這いの👤倍賞美津子に『バカ!ふんどし外せ〜!早く乗っかれ!』なんて言われた日にゃ〜縮み上がるやろな〜😨ひょえーッ

これ今観るとけっこうな性描写!子供の僕はいったいどんな気持ちで観てたんやろか?全然覚えてない😮
けど…この作品の生々しさには妙に説得力あって、人間が本来持ち合わせてる醜い部分を曝け出すかのようなシーンの数々。

小さな集落はまるで僕らが生きてる今の社会をギュッと凝縮したかのよう。なんやかんやで人は自分の立ち位置を気にするし、人と違う事したら激しくバッシングされる世の中。コロナ時代の今は😷マスクしないで電車なんか乗ると『降りろ!降りろ!』と降りろコール♪かかる!って大阪だけか😁

結局南極、今も昔も一番悪いのは貧困❗️これからの高齢化社会で姥捨て山のような現実に直面するかも!願わくば…人が人として生きていける。高齢者が安心して暮らせる。そんな社会でありますように🙏

1983年 カンヌ国際映画祭 

パルムドール 受賞作品