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楢山節考のjuriのレビュー・感想・評価

楢山節考(1983年製作の映画)
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もれなく女がたくましくていい。
「戦場のメリークリスマス」をおさえて本作がパルムドールだなんて、カンヌも意外とユーモアあるじゃないか!(だれ)

しかし前半と後半で全く毛職の違う。
健康そうでいい嫁さんがきたなあと思ったらこの人があき竹城さんだったのね。すごいキーパーソン。
〜外見はそんなよくないけど〜♪しっかりしてていい嫁がきた〜♪ってばあばが歌ってて吹き出した。
暗い話なんだけど笑ってしまうところが結構あるしサクサク進むので想像より見やすいかと。

私がドライな人間だからか分からないけど、社会保障も整ってない時代ならそりゃあねえ..と行為自体には引いたりはしない。当たり前だけど実の親をあんな骨だらけのところに捨てて帰るというのは見ているだけで辛く、緒形拳さんの演技からはこの人ほんとはお母さんっ子であまえたなんだろうナア..と思わせる。
この時代の食べていくのに必死な人たちがいまの時代の人間を見たらどう思うんだろう。フードロスがもっと無くなりますように、とも農家さんの収入がもっと増えますように、とも思った元旦。

木下恵介監督ver.はなんとオールセットらしいのだけど今のところ全く想像がつかない。近々見てみます!
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