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楢山節考のkazu1961のレビュー・感想・評価

楢山節考(1983年製作の映画)
4.0
「楢山節考」
1983/4/29公開 日本作品 2018-218
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
1984年第7回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

リアリズム映画の名手である今村昌平監督によって映画化され、1983年カンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した名作ですね。日本の貧しい農村というローカルな設定ながら、生死を巡る人間の根源的なテーマを扱っているためか、本作は世界各国語に翻訳されており、海外での評価も高いようです。
前回の1958年の木下恵介作品が芸術性に特化し重厚なテーマを際立たせたのに比べて、本作は重厚なテーマの中にも、バイタリティ溢れる土着の民の生と性をユーモアも交えて描き、そして大自然の雄大さ・美しさ・力強さが際立つ映像が、人間の生を見事に描いた素晴らしい作品になっています。
私はこの今村作品の方が好きですね。

信州の山深い寒村を舞台に、死を目前にした人間の生き方を描く。深沢七郎の同名小説と「東北の神武たち」の映画化で、脚本・監督は「ええじゃないか」の今村昌平、撮影は栃沢正夫がそれぞれ担当。出演は、緒形拳、坂本スミ子、左とん平、あき竹城、倍賞美津子、清川虹子など。
辰巳柳太郎 1983年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した。
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