懐かしく温かみのあるフィルムの映像ながら観賞後感は最近の傑作とされているシスターフッド映画に通ずるものがある。
2001年の作品だったとは。
ペ・ドゥナはやっぱ良いなと思ったけれど他の子と比べてかなり経済的に苦しそうに暮らすジヨンという役の子が凄く良かった。
彼女が自分で髪を染めるシーンが印象的でじわじわと効いてくる。
学生時代の仲良し５人組が卒業するとこのぐらいの距離感になるよなぁと思いながら観ていたけど、特にドラマティックな出来事はなく自然と社会と折り合いをつけていく雰囲気がリアル。
彼女達の周辺を描き込みすぎていない所もこの映画の場合良く作用している気がする。
物語に猫が一定時間登場すると自分の心の中のネコデミー賞に持っていくことにしていて本作のティティも良き猫だった。
「猫は神聖な生き物だから家で飼うと災いが起きる」なんて台詞も食らっていたけど。。
ちなみに歴代の受賞者で思いつくのは『ギフテッド』『エイリアン』などの猫達。
直近のネコデミー賞だと『LAMB/ラム』で見事な演技を観せたお猫がネコデミー賞を受賞。
だから何だという話ですが。。
パルムドッグなる賞があるならキャットもあれば良いなぁ。
本作4Kリマスター版はどう感じるのだろう。
この雰囲気がとても好きなだけにリマスターされるとどうなっているか気になる。
