昨日、『dolls ドールズ』を観て、やっぱり北野武の撮る作品は面白いよね…と朝っぱらから本作の鑑賞に至った次第。
冒頭の緊張感と、抜いた刀で隣のやつの腕切っちゃうコメディ感!「好き〜!」と叫びながら、一旦、珈琲淹れに立って、本腰入れて鑑賞に臨みました。
劇中で、“あんま”と呼ばれるたけしは盲目の流れ者・座頭市。特有の感覚の鋭敏さが全編にわたって表現されており、ラストの“めくらの方が人の気持ちが分かる”という台詞に帰結する。
何より殺陣が格好良い。
切れ味抜群。
時代劇ながら、数々の描写は、泥臭さより研ぎ澄まされたスタイリッシュさがあり、いかにも現代的である。
いい意味でブラッシュアップされている。
町民は銀蔵一家に搾取され、その日を生きるのが精一杯。そこに、服部源之助(浅野忠信)とその妻(夏川結衣)、親の仇を討つという姉弟、そして、たけし演じる座頭市がやって来る。
果たして、悪は一掃されるのか。
勧善懲悪の物語。
だけれども、終盤の二転三転には驚いた。
おいおい…また騙されちゃった。
目ェひん剥いて観てたのになぁ…
お気に入りのシーンがわんさかあった。
・隣のやつの腕切っちゃう(二回目)
・山路伊三郎の格好良さ
・刀が天井に刺さるシーン
・一撃の潔さ
・バカ殿のシーン
・雨の中の殺陣
・ビョークが脳裏に…
・おしの と源之助の死のリンク
・“男に戻れよ”に対する、おせいの返答
・イ…インド映画…?なお祭り
とても観やすくおもしろかった。
勝新太郎の『座頭市』も観なきゃあ。