き

座頭市のきのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

相当ツボりました。
単純に勧善懲悪ものとしても単純明快なストーリーで面白いし、しかしあらゆるところに「ダマシ」の要素があり驚かされる場面も多いところが楽しい。
そしてそれは「瞽の方が人の気持ちがわかるんだよ」と言った主人公・市の言葉そのままで、観客である自分さえも、あらゆるものの「見た目」から来る先入観で騙されていたんだと気付かされハッとしました。
そのメッセージ性がややこしすぎず、程よく分かり易いのも絶妙で良い。

そして全編通して笑いのエッセンスが効いているのも流石は北野武、そしてビートたけし。(ガダルカナル・タカがまたいい味出してますよね)
途中のBGMに合わせて農具など庶民の持ち物で物音たてる様子も楽しい!ラストのタップダンスも、時代劇にまさかという組み合わせなのに妙に素晴らしい。
楽しく、説教臭くなく、あくまでエンタメ映画として楽しめる。そこが本作の魅力のひとつだと思います。

あえて古めの印象に映像をまとめているのも良い。
楽しい映画でした。
き